結論:格安SIMの通話料を安くする決め手は「①通話アプリの使い方」と「②自分の通話時間に合ったかけ放題選び」の2つです。国内通話の標準料金はほとんどの会社で30秒22円(税込)。これをそのまま払い続けると月数千円になることもありますが、無料通話アプリ・半額になる専用アプリ・かけ放題オプションを使い分ければ通話費はほぼゼロにもできます。まずは「自分が毎月どれくらい通話しているか」を把握し、5分以内が多いなら5〜10分かけ放題、長電話や仕事で使うなら無制限かけ放題を選ぶのが失敗しないコツです。具体的な月額料金は改定されることがあるため、最終的な金額は各社公式サイトで最新確認してください。
「格安SIMにしたら通話料が高くついた」「かけ放題っていろいろあって、どれを選べばいいのか分からない」——こうした悩みは格安SIM選びで最も多いつまずきポイントです。データ通信は安くなっても、通話のかけ方を間違えると毎月の請求が膨らみます。
この記事では、格安SIMの通話料の仕組みから、通話料を安くする5つの方法、そして自分に合ったかけ放題オプションの選び方までを、初心者にもわかるように整理しました。読み終えるころには「自分はどう通話すればいちばん安いか」がはっきり判断できるようになります。
そもそも格安SIMの通話料はいくら?基本の仕組み
最初に押さえておきたいのが、国内通話の基本料金です。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)も楽天モバイルも、そして多くの格安SIMも、標準の電話アプリからかけると国内通話料は30秒22円(税込)でほぼ統一されています。1分あたりに換算すると44円です。
つまり、何も対策せずに標準アプリで通話していると、次のような料金がかかります。
| 通話時間(月間合計) | 標準アプリでの通話料(22円/30秒) |
|---|---|
| 10分 | 約440円 |
| 30分 | 約1,320円 |
| 60分 | 約2,640円 |
| 120分 | 約5,280円 |
毎日少し電話するだけでも、何も対策しなければ月に数千円の通話料が積み上がることがわかります。逆に言えば、これから紹介する方法を使えば、この金額の大半を削れるということです。
格安SIMの通話料を安くする5つの方法
通話料を抑える手段は大きく分けて5つあります。自分の使い方に合わせて、複数を組み合わせるのが最も効果的です。
方法1:無料通話アプリ(LINE・FaceTimeなど)を使う
相手も同じアプリを使っている場合は、LINE通話・FaceTime・Messengerなどの無料通話アプリが最強です。これらはインターネット回線(データ通信)を使って通話するため、通話料はかかりません。データ通信量だけで話せます。
家族や友人など、頻繁に話す相手が決まっているなら、まずこの無料通話アプリでまかなえないかを考えるのが第一歩です。ただし、相手が固定電話やアプリを使っていない場合は通常の電話が必要になるため、これだけでは完結しないケースもあります。
方法2:専用通話アプリで通話料を「半額」にする
多くの格安SIMには、専用の通話アプリを経由して発信すると国内通話料が約11円/30秒(半額前後)になる仕組みがあります。たとえば「mineoでんわ」や日本通信SIMの専用アプリなどがこれにあたり、標準アプリの22円/30秒に対して通話料が半分程度まで下がります。
会社によっては「オートプレフィックス」といって、標準の電話アプリから発信するだけで自動的に半額が適用される方式を採用しているところもあります。この場合は専用アプリを開く手間すらありません。
「かけ放題に入るほどではないけれど、たまに普通の電話もかける」という人は、この半額の仕組みを使うだけで通話費をぐっと抑えられます。対応の有無は会社によって異なるので、契約前に公式サイトで確認しておきましょう。
方法3:アプリ発信で「無料」になるサービスを使う
一部の会社は、専用アプリを使うと国内通話が無料になります。代表的なのが楽天モバイルの「Rakuten Link」です。Rakuten Linkアプリから発信すれば、国内通話が原則無料になります(一部の番号やOS標準アプリからの発信は対象外)。
こうした「アプリ発信で無料」型のサービスは、通話が多い人ほど恩恵が大きくなります。ただし、アプリの仕様や対象外となる発信先(フリーダイヤルや一部特番など)は変更されることがあるため、利用前に公式の最新仕様を確認してください。
方法4:かけ放題オプションに加入する
標準アプリで通常の電話をよくかける人にとって、最も確実なのがかけ放題オプションです。月額の定額料金を払うことで、その範囲内なら通話料を気にせずかけられます。かけ放題には大きく分けて次の3タイプがあります。
- 5分・10分かけ放題:1回あたり5分(または10分)までの通話が定額でかけ放題。短い電話が中心の人向け。
- 時間指定(月◯分)かけ放題:月の合計通話時間が一定までなら定額になるタイプ。会社によって用意があります。
- 無制限(24時間)かけ放題:時間も回数も制限なし。長電話や仕事の電話が多い人向け。
かけ放題は格安SIMの方が大手より割安に設定されている傾向があります。次の章で、どのタイプを選ぶべきかを詳しく解説します。
方法5:通話時間を意識して短くする
地味ですが効果的なのが、通話そのものを短くする工夫です。要件はメッセージやチャットで済ませ、電話は本当に必要なときだけにする。かけ放題に入っていない場合は、これだけで通話料が大きく変わります。「電話は3分以内」と決めておくだけでも積み重なる料金を抑えられます。
かけ放題オプションの選び方|自分に合うタイプの見極め方
通話料を安くするうえで多くの人が迷うのが「かけ放題をつけるべきか、つけるならどのタイプか」です。ここは自分の毎月の通話時間と1回あたりの通話の長さで判断するのが鉄則です。
STEP1:自分の通話パターンを把握する
まず、過去2〜3か月の通話履歴やマイページの利用明細を見て、次の2点を確認しましょう。
- 月の合計通話時間(何分くらい話しているか)
- 1回あたりの通話の長さ(短い電話が多いか、長電話が多いか)
この2つがわかれば、自分に合うタイプはほぼ決まります。
STEP2:通話パターン別のおすすめタイプ
| あなたの通話パターン | おすすめのタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| ほとんど電話しない/無料アプリで足りる | かけ放題なし+専用アプリ | 定額料金がムダになる。半額・無料アプリで十分 |
| 短い電話(5分以内)が中心 | 5分/10分かけ放題 | 低めの月額で短い通話を完全カバーできる |
| そこそこ長電話するが頻度は普通 | 月◯分かけ放題 or 無制限 | 合計時間で見て割安な方を選ぶ |
| 長電話・仕事の電話が多い | 無制限(24時間)かけ放題 | 時間も回数も気にせず使える安心感 |
STEP3:損益分岐点で計算してみる
「かけ放題に入る方が得かどうか」は、ざっくり計算で判断できます。標準アプリの通話料は22円/30秒(=44円/分)なので、たとえば5分かけ放題が月550円なら、月12分半以上電話する人は元が取れる計算になります(550円 ÷ 44円/分 ≒ 12.5分)。
同じように、無制限かけ放題が月1,100円なら月25分、月1,650円なら月約37分が損益分岐の目安です。自分の月間通話時間がこれを超えるなら、かけ放題の方が安くなります。月額料金は会社によって異なり改定もされるため、契約前に公式の最新料金で計算し直してください。
会社選びの注意点|かけ放題は「料金だけ」で選ばない
かけ放題の月額が安くても、次の点を見落とすと「思ったより使いにくい」となりがちです。
- 専用アプリが必要かどうか:会社によっては、かけ放題を使うのに専用アプリからの発信が条件になることがあります。標準の電話アプリでそのまま使えるか確認しましょう。
- 対象外の発信先:フリーダイヤル(0120など)や一部の特番、海外通話は、かけ放題の対象外で別料金になるのが一般的です。
- 通信品質・つながりやすさ:通話の安定性は回線によって差があります。通話を重視するなら、エリアや混雑時の品質も合わせて検討しましょう。
- 無料通話の併用可否:アプリ発信無料のサービスがあるなら、有料のかけ放題は不要になることもあります。
料金・条件は各社で変わるため、最終的なオプション内容と金額は必ず各社の公式サイトで最新確認してから申し込みましょう。格安SIM全体の選び方は格安SIMの選び方完全ガイドで、主要3社のかけ放題を含む比較はahamo・povo・LINEMO徹底比較でさらに詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 格安SIMの通話料は本当に大手より安いの?
基本の通話料(30秒22円)自体は大手も格安SIMもほぼ同じです。差が出るのはかけ放題オプションの月額とアプリ発信による無料・半額の仕組み。これらを使うことで、結果的に格安SIMの方が通話費を抑えやすくなっています。
Q. かけ放題は後からつけたり外したりできる?
多くの会社で、かけ放題オプションは契約後でも追加・変更・解除が可能です。タイミングによっては翌月から反映されるなど適用時期が決まっているので、変更したい場合は各社のマイページから手続きの締め日を確認しましょう。
Q. 専用アプリを使うと音質が悪くなる?
アプリの方式によります。データ通信を使うIP電話タイプは電波状況の影響を受けやすい一方、回線交換を使う方式(オートプレフィックス型など)は標準アプリと同等の音質です。通話品質を重視するなら、どの方式かを確認しておくと安心です。
Q. 無料通話アプリ(LINEなど)だけで電話はまかなえる?
相手も同じアプリを使っている場合は無料で通話できますが、固定電話・店舗・役所・予約電話などアプリを使えない相手には通常の電話が必要です。無料アプリ+半額アプリ or かけ放題の組み合わせで備えておくのが現実的です。
Q. かけ放題に入るか迷ったらどうすればいい?
まずはかけ放題なし+半額になる専用アプリで1〜2か月使ってみて、実際の通話料を確認するのがおすすめです。その金額がかけ放題の月額を上回るようなら、後からかけ放題を追加すればムダがありません。
まとめ|通話料は「アプリ×かけ放題」で最適化できる
格安SIMの通話料を安くするポイントを整理します。
- 国内通話の標準料金は30秒22円。何もしないと月数千円になることもある
- 無料通話アプリ・半額になる専用アプリ・アプリ発信無料サービスを使い分ければ通話費は大きく下げられる
- かけ放題は自分の月間通話時間と1回の長さで選ぶ。短い電話なら5〜10分、長電話なら無制限
- 損益分岐は「月額 ÷ 44円/分」で計算できる
- 料金・対象外の発信先・専用アプリの要否は会社ごとに違うため、最終的な金額は公式サイトで最新確認する
自分の通話スタイルさえわかれば、最適な通話の組み合わせは難しくありません。乗り換えを具体的に進めるときは格安SIMの乗り換え手順完全ガイドを、契約前に知っておきたい注意点は格安SIMのデメリット総まとめもあわせて確認してください。
